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灰の水曜日
2月〜3月の水曜日
 受難節(レント、四旬節)の初日の水曜日を「灰の水曜日」(Ash Wednesday)と呼びます。この日は復活祭(イースター)から数えて46日前に当たりますが、復活祭が毎年移動するので、最も早い年では2月4日、最も遅い年では3月10日が灰の水曜日となります。
*2018年は、2月14日(水)。

 聖書では、灰はしばしば「悔い改め」や「清め」のシンボルとして登場します(マタイ11:21など)。カトリック教会などではこの日行われるミサで、出席者は司祭から額に灰で十字を描いてもらい、日没まで顔を洗いません。この日使われる灰は、前年のシュロの主日に祝福されたシュロの木(あるいはそれにかわる木)や葉っぱを燃やしたものですが、そのままだと額にくっつかないので、オリーヴ油を定着剤としてまぜるのだそうです。こうした習慣は11世紀末から続いています。

 灰の水曜日からいよいよ受難節。カトリック圏では前日のマルディ・グラ(肉食い火曜日=受難節に入る前に肉をたらふく食っておこう、つーことですね)で盛り上がった謝肉祭(カーニヴァル)も終わり、信徒たちは復活祭まで、「灰」に象徴される悔い改めと節制の生活に入ります。


「キリスト教会の暦と行事」シリーズ(平野バプテスト教会)